森は海の恋人
森では、たくさんのミネラル分が育まれています。それらは、水に溶け、川から、やがては海へと運ばれていきます。海についたミネラル分は、プランクトンの発生を助け、海藻を育て、魚介類など海の生き物全てにとって大事な栄養源となっていきます。このように、森がなければ、豊かな海を作ることが出来ないことから「森は海の恋人」と言われています。
3本の大河が流れ込む有明海
有明海には、たくさんの川が流れ込んでいますが、筑後川、白川、緑川の3本の一級河川が同じ海に流れ込むという、全国的にも珍しい貴重な海域です。上流には、阿蘇や久住の山々の広大な森が広がっています。そこで生まれたミネラル分は全て有明海に流れ込んでくるのです。
また、有明海のもう1つの特徴として、干満の差が大きいことがあげられます。大潮時の干満差は4メートルに達するほど、潮の流れが速い海でもあります。
二江の沖は…
二江の沖である早崎の瀬戸は、有明海を巾着袋にたとえるなら、その絞り口にあたり、有明海と天草灘を結ぶ最も潮の流れが速い場所です。大潮時にはうず潮も発生します。
栄養満点の有明海。その中で最も流れが激しい場所。栄養をたくさん摂り運動豊富な魚=美味しい魚が、二江の沖合いで獲れるとういう訳です。
特に、通詞島近海には、カジメ、ワカメ、トサカなどの海藻が生い茂り、ウニやアワビをはじめ、たくさんの魚介類が生息、イルカも離れられない、まさに宝の海となっています。