東北地方での出来事で防災意識が高まっている中、二江地区自主防災会主催の防災訓練を実施しました。
二江小学校近辺の土浦、崎中、上方、西三地区の住民が参加。津波を想定した避難訓練は二江地区では始めて。
午前9時5分、防災無線で「大津波警報」が発令されたこと告げる放送で訓練が開始されました。
自宅を出て避難先に指定した二江小体育館を目指し歩いて移動。
9時30分には4地区合わせて362人の避難が完了、その10分後には、残りの住民の所在も確認されました。
学校までの坂道を押し車を使って来た高齢者やヘルメットをかぶった子どもの姿もあり、意識の高さを感じた訓練でした。
また今回は、高齢などの理由で一人で避難が困難な「災害時要援護者」の避難検証も併せて行いました。
これは要援護者の避難課題を調べ今後の避難対策に生かすため、県の福祉部局が中心になって行ったもので県内初の試み。
あらかじめ選んだ8組の要援護者と支援者に県職員や大学生が同行。
避難の仕方などを点検しながら避難会場へ向かいました。
その後小学校の校舎に場所を移し、グループに分かれてワークショップを開催。
話し合いでは、防災無線が聞こえにくい、避難路が狭い、瓦が落ちて危険、手すりがほしい、近くに車椅子を設置してはなど課題や改善策が次々に出されていました。
地元説明会など事前準備等も大変で反省点も多くありましたが、収穫の多い訓練でした。
二江地区自主防災会では今回の訓練を踏まえ、他の地区でも順次実施していく予定です。
↓訓練前日、対象地域を下調べする熊本学園大和田教授と県職員の皆さん。
↓避難の様子
↓避難の様子。緑のベストを着た人が要援護者とそれを助ける支援者の方です。
↓避難受付の様子。受付スタッフも地域の皆さんです。
↓避難会場の体育館は、人で一杯になりました。
↓市保健師さんの協力で、健康相談所も設けられました。
↓校庭では地域の防災役員を対象に炊き出し訓練も行いました。指導者は社会福祉協議会五和支所の皆さんです。
↓ビニール袋に米を1号と水を入れ輪ゴムでしっかり栓をします。
↓沸騰した釜に一度に投入。あとは炊き上がるのを待ちます。
↓ご飯が炊き上がるまでの待ち時間。消防署職員が寸劇を披露。
↓ユーモアあふれる演技に皆さん大喜びでした。
↓出来上がった非常食。普通に美味しかったです。
↓こちらは、災害時要援護者や支援者、県職員など関係者によるワークショップの様子。皆さん真剣に話し合われました。
↓各班の発表。発表者も地域の皆さんが務めました。
↓ワークショップのコーディネーターをしていただいた熊本学園大の和田教授。
「二江には、人や顔の見える環境が日常的に作られているという豊かな財産がある。」という言葉が印象的でした。